トルティーヤチップスから多様性を少しだけ考える
私はスナック菓子が好きである。つい食べ過ぎてしまうので自重している。一袋買う
と、半分だけ食べて残りはまた明日ということは不可能である。つまり食べきってしま
う。最近のスナック菓子は一袋当たり大体、50~70グラム前後の容量が多いのではない
か。それを多いか少ないかは人によって判断が異なるだろうが一袋食べた後の満足感と
罪悪感は後者に軍配が上がる。
スナック菓子はその種類も豊富である。ポテト、コーンをベースとしたものがほとんど
であるが、その形状も様々である。またその風味、味付けに関しては無限にあるのでは
ないかとも思う程である。日本のスナック菓子の種類の豊富さは恐らく、願望を含めて
言うが世界一なのではないか。
さて、今回は普段手を出さない種類のものを購入してみた。いつも大体同じものを買っ
てしまうのだがここまで種類があるのに食べないのは少しもったいないとの思いがした
ので購入に踏み切った。
「トルティーヤチップス アボカド&クリームチーズ味」である。
はっきり言って私の中では異端である。しかし存在感は認めざるを得ない。トルティー
ヤチップスはコーンをベースにした歯ごたえのあるスナックである。どこの国のものか
は不明であるが濃い味付けのトルティーヤは私の好みである。トルティーヤは日本のス
ナック菓子界において主流とは言わないまでもすでに市民権を得ていると思ってい
る。このアボカド&クリームチーズ味はどんな味を想像するであろうか。味はマイルド
である。少し甘みのある後味はアボカド風味を表していると想像する。パンチはないが
後を引くうまみのため一袋食べきってしまった。私は濃い味が好きなのだがこれはこれ
で有りだと思う。常に濃い味ばかりのものでは飽きてくるので時々食べる存在としての
選択肢としてその役割は十分必要である。また、袋裏面にあるレシピにはこのトル
ティーヤを小さく割ってサラダに振りかけるというアイデアが紹介されているのも面白
い。このレシピにはマイルドな風味が合うであろう。
このようなターゲットを絞った商品は商売の上では貢献度が低いかもしれないが多様性
を支持する世の中への過渡期に相応しい商品ではないか。今後も様々な風味が出てきて
欲しいものである。