ゴーヤの発見 その1
恐れていたことがとうとう起きた。それはゴーヤ取れ過ぎ問題である。ゴーヤの小さな
苗を植えた時は希望が満ち溢れ、どれだけゴーヤが取れるだろうか、毎日ゴーヤチャン
プルなんて贅沢の極みだとか想像をたくましくさせていた。ゴーヤの初収穫の感動は本
当に素晴らしい。小さなゴーヤを見つけ毎日どれくらい大きくなっているかをチェック
して後何日くらいで食べることができるなとか楽しい日々が続く。
生物には「慣れ」という現象が発生する。どんなに楽しいことでもそれが常態化すると
楽しいという気持ちが薄れいずれ消失する。そして次の楽しいものを探す。ゴーヤの収
穫がほぼ毎日続くとこの状態になる。しかもそれを解決するゴーヤの調理法のレパート
リーも少ないため「ゴーヤ塩昆布和え」ばかり食べていると「慣れ」から「嫌悪」に変
わってくる。今日もそんなゴーヤを収穫した。しかも今までで一番大きい立派なやつ
だ。このような大きいゴーヤは初めてなので最初は優越感というか達成感に浸っていた
がだんだんそれが憂鬱な感情に変化していった。どうしたものかとしばらく眺めていた
らあることに気がついた。
※次回に続く。