身のまわりにはいつも何かが

身のまわりにあることを書いていきます。これから色々な分野に挑戦していきます。

アンチャイ

アンチャイ、である。アンチャイとはベトナム語で精進料理のことである。肉、魚等の

動物を避ける食事である。仏教の習慣からきたものであろう。ベトナムにも仏教は広

く浸透しているようだ。個人的な感想だが、恐らく日本人よりも一般に浸透しているの

ではと感じる。理由として月に何回かはアンチャイするし、お寺で熱心に参拝している

風景もよく見かける。月に何回かと書いたが人によっては当然常に精進料理を食してい

るが、私の知る限り、月に何度か決められた日に精進料理を食べ普段は肉、魚を食べて

いる人が多い。

 

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今回紹介するのはこれだ。インスタント袋麺アンチャイバージョンである。その名も、

「葉菩提」である。ベトナム語では「La Bo-De」である。Laは葉、Bo-Deは菩提の意味

だ。Bo-Deは菩提を外来語(漢語)として使用したもので発音が似ているのが興味深

い。辞書を紐解くと、「菩提」とはどうやら「煩悩を断ち切る悟り」と表せそうだ。つ

まり「悟り麺」である。袋のデザインを見ると菩提樹の葉という解釈の方が的確だろう

か。釈迦が悟りを開いた場所は菩提樹の木の下だという。この葉が菩提樹なのかどうか

は不明だがありがたい食べ物だということで良しとする。さてどんな味がするのだろう

か。

 

前回の麺同様に作ってみたが作り方は全く同じなので詳細は省略する。味は想像してい

た味ではなかった。精進料理なので控えめであっさりとしているのでは想像していたが

実際はかなりスパイシーであった。麺自体がスパイシーな気がしたので練り込んである

のではと推測する。精進料理ではなく普通の食事と比較して遜色ない味だ。これはどう

いうことだろう。精進料理には豆腐で作った肉風の具等、肉を補完するような意味合い

の具がある。アンチャイを行うには多くの苦労があるのだと想像する。やはり人間は複

雑である。恐らく遥か昔のご先祖様は肉、魚を食べていただろう。それが何万年も続き

遺伝子に肉、魚の味が良い食物として刻まれているはずだ。それに逆らうことは並大抵

の苦労ではないと思う。その事実を考慮して脳みそと折り合いをつけるという知恵なの

ではないか。恐れ入った。袋ラーメンでこんな大げさなことを考えてしまった。