すごい勢いで成長している夕顔。蔓が出始めるとそこからが速い。あっという間にそこ
かしこに蔓を這わす。ある程度蔓を誘導してやらなければ蔓同士が絡まり合い収拾がつ
かない。この葉勢は力強く、この力強さは見ていて気持ちがいい。
いずれは花が咲き次世代を残し枯れる。それは分かっているが枯れつつある夕顔を見る
と、私は俳句はやらないが一句浮かんできそうな気分になる。無常感である。しかしま
た来年力強い姿を見ることができることを思えば「枯れ」とは一つの通過点である。
夕顔は、否、生物とはそのようなものなのである。