γオリザノール(がんまオリザノール)
2017年8月01日の産経新聞朝刊に玄米に関する記事が載っていた。
「玄米で"足るを知る脳"へ」という見出しである。
記事によると、食べ過ぎてしまう行動は脂肪を多く摂取してしまう一種の依存症なのだ
という。玄米のある成分にこの依存症を改善する効果があるらしい。その成分はγオ
リザノール(がんまオリザノール)という。人間は欲求が満たされると脳内快楽物質の
ドーパミンが放出されそれを受け取る容器(受容体)に入ると快感を得るという。そし
て高脂肪摂取を継続すると、「長い歴史で経験したことのないような脂肪過多の状態
に、脳が乗っ取られたような形になる」とあった。そしてそうなってしまうと受容体
の働きが悪くなり快感が減少し、それを補おうとさらに高脂肪を求めるという。少し難
しい話なので簡単にすると、依存症のメカニズムの中で玄米の成分が抑制、改善作用を
発揮する。高脂肪食だけではなく依存症全般に効果があるのではという内容だ。そして
ダイエットや肥満防止にも効果が期待できるとあった。現代人にとって玄米は摂取しに
くいので有効成分をサプリメントとして開発するとあった。
「足るを知る」
いい言葉である。人間である以上空しく響くかもしれない。しかしこの言葉が世の中を
明るい未来に導く唯一の方法かもしれない。