つり革用携帯グリップ
私は電車によく乗る。電車につり革という設備がある。漢字で書くと
「吊り革」。辞書によるともともとは革で作られていて、上から吊り下げ
られた輪状のものとあった。私がよく見かけるつり革は電車の座席上部に
物を置くスペースの網棚の高さより少し低い位置に設置されている。
リング状の白いプラスチック製であろうものに手を入れてつかまり電車が
揺れる際に転倒しないようにするための設備である。公共のバスにも設置
されている。
2017年6月24日の朝日新聞「be on Saturday」の「旬ネタ!!」の記事につり革
についての記事があった。内容はざっとこんな感じだ。
つり革用携帯グリップというものの紹介だ。電車内でつり革に触ることが
嫌な人のために開発された商品である。知らない人が触ったつり革には
触りたくないという人がいるという。そのグリップをリングに挟み間接的
につり革を握るという発想だ。ハンカチをつり革のリングに挟みつかまっ
ている人は見かけたことがあるがその発想である。
この記事で私が面白いなと思ったのは潔癖な人たちがいるということでは
なく、つり革の種類に地方性があるということだ。記事によると関東圏と
関西圏、東海圏で形が異なるという。関西圏、東海圏では円形、首都圏
では三角形が主流らしいのだ。あまり形に注意を払ったことがないので
どうだったかなと思う程度だが、意外なものに地方性が出ていることが
面白い。この携帯用グリップは開発者のリサーチのおかげでどの形状にも
対応しているという。
ものづくりの意地を見た気がした。すばらしい!