身のまわりにはいつも何かが

身のまわりにあることを書いていきます。これから色々な分野に挑戦していきます。

「もう一つの祖国 戦後70年 祖父はベトナムに残った(朝日新聞過去記事から)」 その3

朝日新聞縮刷版 2015年7月19日の記事を読んだ感想である。

 

日本兵は現地にとけ込む決断をしてベトナム人と家族を築いた。戦争の影響で帰国を

せまられたが家族と離れ離れになることを拒み現地に残ったという記事だった。

 

このような状況はとてもつらかったと想像する。日本へは帰りたいが妻子は置いてはい

けない。現地に妻がいるので残るのは当然と考えることもできるが帰らざるを得ない人

もいたはずだ。ここに戦争の悲劇がある。あらゆることを「分断」するもの、それが戦

争だ。そこには人間の事情は全く考慮されない。仕方がないと諦めるしかなかった人も

少なくないはずだ。

「もう一つの祖国 戦後70年 祖父はベトナムに残った(朝日新聞過去記事から)」 その2

朝日新聞縮刷版 2015年7月18日の記事を読んだ感想である。 

 

日本兵の人はベトナムのフランスからの独立運動に参加をしたという。このような

外国人は日本だけではなく様々な国の人がいたようだ。彼らは「新ベトナム人」と呼ば

れていたらしい。ベトナムにとって軍の近代化は喫緊の課題である。ベトナムの戦略的

な姿勢はすでに存在したようだ。私の感覚ではベトナム人はその歴史的背景からとても

戦略的に動く。常に他国に侵略、支配をされてきたためだと考える。日本人には無い感

性だと思う。

 

下記リンクはBBCニュースのベトナム語版で朝日新聞の記事を取り上げてい

る。全てベトナム語であるが、写真や動画は見やすい。

 

http://www.bbc.com/vietnamese/vietnam/2015/08/150830_vietnam_que_huong_thu_hai_cua_nguoi_linh_nhat

「もう一つの祖国 戦後70年 祖父はベトナムに残った(朝日新聞過去記事から)」 その1

太平洋戦争は様々な影響を世界の人々に与えた。その影響の一つを紹介する。

2015年7月17日の朝日新聞から始まった連載記事にあった「もう一つの祖国 

戦後70年  祖父はベトナムに残った」という記事だ。当時、色々な人が色々

なところでそれぞれの人生を送った。戦争が人々に何をもたらすかは一言では

言えないがこの記事の話はその中の一つである。しばらくこの記事を中心にい

こうと思う。

 

朝日新聞縮刷版 2015年7月17日の記事を読んだ。

太平洋戦争時、多くの日本人がベトナムに駐留したが終戦後ほとんどが帰国し

少数だが残留する日本人もいた。この記事はベトナムへ派遣された日本の航空

軍兵の話である。日本の降伏後、ベトナム独立連盟に参加することになる。

ベトナムはフランスから独立する必要があり軍強化のために日本兵が必要だっ

た。旧日本兵はそこで教官になり現地に残ることを決め家族を作った。現在

、その旧日本兵の孫が日本とベトナムの架け橋になっているという。

 

私は非常に興味深い記事だと思う。このようなことは世界中にたくさんあった

のかもしれないが、時代と共に人々の記憶から消えていく。全てを知ることは

無理であるが、ひとつでもそのことについて見聞きし考えることが必要だと思

う。きっかけは何だっていいはずだ。

 

外国語学習


私は外国語学習が好きだ。今まで英語、中国語、韓国語、ベトナム語という遍

歴である。どれも割りと真剣に勉強した。しかしモノになったのは私の自己評

価で恐らくベトナム語だけである。ベトナム語ベトナムについては縁があ

り、いずれたっぷり述べたい。今回は外国語学習において優れていると思った

書籍を紹介する。

 

「中国語の学び方」 相原茂 東方書店

 

題名から分かるとおり中国語の先生の本である。私の記憶では以前NHKの中国

語講座を担当していた人である。この本の中で納得した言葉がある。

「目で見るとすぐわかる単語が音として聞いたらわからないのです。」

義務教育の英語学習の中でもこのような経験がある人もいるのではないか。

リスニングだとチンプンカンプンだがその分を目で見ると理解できるという

経験だ。「音を聞いて字を見て意味が分かる」ではなく「音を聞いて意味が分

かる」となると一人前だということか。外国語を取得する目的は様々だが外国

語を使用して会話をしたいという目的であるならば言語は音として捉える事が

最重要だということだ。言語というものは先ず音から始まりその後文字ができ

たのだと考えると納得だ。

 

この本は中国語学習者だけではなく他の外国語学習者にとっても多くの示唆を

与えてくれる良書である。

疑問

2017年8月10日の東京新聞朝刊社説にこんな記事があった。

 

「子宮移植」

 

ざっと内容をまとめると、先天的、後天的な理由により子宮が無い、失った人

のために子宮を移植する話である。生まれつき子宮が無い症状を「ロキタンス

キー症候群」という。子宮提供者は当面は母親など肉親が中心となる。子宮移

植をして出産したケースはスウェーデンのみで少なくとも5人が誕生した。日

本では技術的には条件が整っているとの判断がある。しかし出産例も少なくデ

ータも少ない上、倫理的な問題もある。日本では第三者が関与する生殖医療は

認められていない。倫理、健康に関する課題は多いが生殖医療の一つの選択肢

になる。社会全体での議論と患者サイドに立った視座が必要だ、といった内容

である。

 

私の薄っぺらい知識で述べるが、気になったところは、倫理についてだ。自分

ではない人の子宮を移植された人の子宮は移植した瞬間に移植された人間のも

のになるのだろうかという点である。馬鹿馬鹿しい視点かもしれないが、脳を

移植できると仮定して他人の脳をそっくり移植した場合、その移植された人は

誰なのだろうか。

 

何が言いたいのか私自身整理できないがこの記事を読んで浮かんだ疑問で

ある。継続的に考えていきたい。

 

 

 

【本紹介】 読書は1冊のノートにまとめなさい[完全版]

 以前読んだ、読書についての本を紹介する。

 

●読書は1冊のノートにまとめなさい[完全版]   奥野宣之 ダイヤモンド社

 

読んだ本をノートにまとめる方法を指南した本だ。色々なテクニックが載って

いる。例えば、難しい問題やテーマに対し「からめ手から攻める」とある。こ

れは未知なことについて調べる際、いきなり専門書やそのテーマを詳細に取り

上げる本は敷居が高いので先ずは入門書、解説書といった簡単な本から手に取

ることが大切だということだ。そしてストーリーや内容をかいつまんだダイジ

ェスト版に対して批判的な人がいることについての記述が痛快なので直接引用

する。

 

「ダイジェスト版は邪道だという意見もあるでしょう。しかし、そういう

考え方を突き詰めると、ドストエフスキーを読む前にロシア語を勉強しなくて

はならなくなります。読書はそんな了見の狭いものではありません。タブーは

ないのです。」

 

柔軟な姿勢がとても良い。本の中で興味深いもの、共感が持てるものを真似

すると新しい発見があるかもしれない。

怠け者

最近はあまり読書をしていない。怠けている。

 

本の読み方は自由だと思うが私はできれば最後まで読みきりたい。そしてちょっとした

時間も読書にあてる隙間時間読みも好きだ。以前は本を読むための時間を用意してじっ

くり読まないとだめだと思っていた。しかしちょっとした隙間時間に本を読むことも想

像以上に頭に入る読み方だと分かってから考え方を変えた。

 

私にとってほとんどの本についてはもはや完璧主義は要らない。本の内容も60%分かれ

ばそれで十分な場合が多い。いや、パーセントにこだわらなくても本を読むことに意義

はある。最近では隙間時間ですら面倒になっていたのだがやはり本を読みたい欲求が出

てきた。明日からまた隙間時間に本を読むことにする。