ベトナム旅行記 旧正月を味わう その47
これまで長くなってしまったがいよいよメインである麺、ブン・カーのについて述べよ
う。ベトナムの麺と言ったらやはり先ず思い浮かべるのはフォーではないか。米から作
られる平べったい麺を鶏肉や牛肉から取った出汁でいただく麺である。日本人にも食べ
やすい麺である。ベトナムに渡るとフォー以外にも結構な種類の麺が存在することに気
がつく。米所なのでから作られる麺のブン、フーティウ、何から作成されているかは不
明だがミエンという春雨に近いと思われるもの、小麦粉からつくられるラーメンも大人
気である。
今回の私が食べたのはブンである。種類はいくつかあるようだがフォーよりも細い麺
だ。フォーとはサイズだけではなくその作成過程も少し異なっているのではないかと推
測するが詳細は不明だ。のど越しよくツルツルとしていて日本人にも違和感なく食べる
ことができると思っている。有名なブンとして「ブンボーフエー」というものがある。
ベトナム中部のフエー地方の牛肉のブンである。味付けは辛い。中部地方は気候が厳
しいのもその辛さに関係しているのではないかと推測している。
写真のブンは魚のブンである。魚は不明であるが細長く切った身をカリカリに揚げトッ
ピングしたものだ。恐らく出汁も魚でとっているのかもしれない。食べた感じではすっ
きりとしていて魚臭さは感じられなかった。生野菜、ハーブを大量投入し食べる。ツル
ツル、カリカリの食感にハーブのパンチ、かんきつ類の爽やかな酸味が隠し味となり絶
妙であった。
私の中でこれぞ"ベトナム"という一品であった。