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ベトナム旅行記 旧正月テトを味わう その22 


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私の好きな物があった。これはいわゆるプロ

パガンダアートと言われているものである。

つまり国の政策方針を民に伝え啓蒙宣伝する

物である。スローガンと言っても良いだろ

う。アートとは言ってもアートのための絵で

はなく国家の宣伝媒体が第一義である。

 

外国人である私から見ると独特の雰囲気が有

り興味深い。思うに社会主義らしいテイスト

がある。特に興味深いのは次の写真の左の

である。

 
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これはベトナムの海、島を守る決意を表した

絵である。Truong saとあるのはベトナム

チュオンサ諸島、つまり南沙諸島ことで

ある。中国と領土を争っている諸島である。

ベトナムと中国の歴史的関係は古く、中国は

常に北の大国として存在していた。

 

ベトナムの堂々としたプロパガンダであるが

一つ気になったことがある。それはTruong

saの最初の単語が海兵に隠れていることだ。

これはもしかしたら中国への多少の配慮が有

ったのではと勘ぐってしまう。直接的表現と

言うよりは間接的だと感じる。最初見たとき

は何についての話しなのか分からなかった。

繰り返すが中国は大国であり経済的にももは

や無視できないであろう。このあたりがベト

ナムのうまいと言うかしたたかと言うか中国

との接し方を心得ているなと感じる。

 

ベトナムベトナム人はしたたかでしなやか

な国、人間である。