身のまわりにはいつも何かが

身のまわりにあることを書いていきます。これから色々な分野に挑戦していきます。

お墓参りの新しい形

2018年1月26日の産経新聞朝刊にお墓参りについて
の記事があった。それは「終活のコツ」という連載
記事である。

副題に「携帯電話で墓参り」とあった。副題だけを
見るととても奇妙に思う。携帯電話に亡き人の写真
を入れ偲ぶ人も多いだろう。しかしそれはお墓参り
とは違うと感じるがいったいどういうことだろうか。

記事によると仕組みの概要はこうだ。

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墓石にQRコードを付与するという。お墓参りに来
た人は携帯電話でそのQRコードを読み取る。する
と携帯電話画面に故人の写真などが表示される。故
人の情報はあらかじめ登録しておく。
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どうであろうか。何を感じただろうか。

新しい技術やサービスに対するアレルギーは常にあ
る。定着するまで時間もかかる。私はこのサービス
ではないが、似たサービスを使用したことがある。
それはお墓が共用スペースになっていて故人の名を
寺に伝えるとテレビ画面に故人の写真が現れる。さ
らに故人との思い出の写真を複数回切り替えること
も可能であった。確かにその写真を見れば思い出す
ことも色々ある。一方、違和感も禁じ得ない。

それは心の中で思うことが心の外に出されてしまっ
たという感覚である。喪失感まではいかない、やは
り違和感である。今までの私の認識では墓石にむか
い手を合わせ心の中の様々な思いを自然に口に出す
ことと思っていた。是非の問題ではなく新しいこと
に心が追いついていない違和感である。いずれ違和
感は薄くなり順応するのかも知れないが私はやはり
墓石は単なる石であってほしいと考えた記事であっ
た。