ベトナム旅行記 旧正月を味わう その49
ベトナムの正月料理を紹介する。Banh Chung(バインチュン)である。代表的な料理
である。日本では正月に餅を食べるがベトナムでは正月にバインチュンを食べる。無く
てはならないものである。もち米、緑豆、豚バラ肉が主な材料だ。これを大きな葉で包
み大きな鍋で半日から一日茹でるというとても時間がかかる料理だ。しかも今も各家庭
で昔ながらの手作りをしていると聞く。これを用意するところからベトナムの正月が
始まるのである。帰省した家族とともにあれこれ近況を語りながら作る正月料理は最高
であろう。実体験ではないが日本にもその昔そのような文化があったのであろう。この
ようなことは世界で共通した現象で心が温まる重要な家庭行事なのではないか。
右上の写真がバインチュン。中央がバインチュンを油で揚げたものでカリカリとした食
感が通常のバインチュンとは異なる。右下はオリーブであるがおそらくベトナムの魚醤
のヌクマム漬けであろう。一番下はRuocと言い豚肉の赤身に火を通し細かく糸状にして
炒ったものに調味したフリカケ的な存在でごはんが進む。左下はらっきょうの塩漬けで
食べやすい。左上はヌクマムベースのつけダレであろうか。何につけてもよい。ベトナ
ム人はヌクマムがないと生きてはいけないと言っても過言ではない。思い出すとまた食
べたくなる。次はいつベトナムを食べに行こうかと思案する最近であった。