ベトナム旅行記 旧正月を味わう その44
前回の続きでベトナムローカル料理を紹介する。今回の旅行で唯一、テト料理を除いた
ベトナムらしい料理を食べる機会であった。それも私の大好きな麺類である。先ずはそ
の屋台というか路上営業店舗の状況である。
さあどうであろうか。ここで怯まず食事をしようと思える日本人は多いだろうか。
色々な意味で日本の真逆を体現するこの飲食店は新鮮である。このオアシスで私の選択
権は無である。ベトナムローカル料理に慣れているはずの私でさえも少し怯まずにはい
られない感覚は、ある意味で新鮮であった。私の脳が一瞬ビビったのである。情報を追
加すると、この季節はまだないが気温が上がるとハエがブンブン飛び地獄のような風景
が現れる。とても上級者向けの食事となる。
テーブル中央のお茶ポットだと思われる容器のお茶を飲む勇気のある日本人はゼロだと
断言できる。周囲に雑然と置かれているコップはお茶を飲むためであろうが先客の使用
済みコップであると推察される。驚くことにそれをそのまま使用する新規の客も少なく
ない。今回は私が座ると店員と思われる人が水を持ってきたがそのコップも水に浸した
程度で私の衛生基準から大きく下回る洗浄方法に違いない。これは想像で言っているの
ではなく過去のベトナム生活で実体験したことからの言である。ベトナムのローカル料
理には相当お世話になったとは言え、その100倍くらいはひどい目にあわされているの
でこれくらいの悪口は許されると私は信じている。
長くなったので次回に続く。