ベトナム旅行記 旧正月テトを味わう その27
見知らぬ街へ来るととても新鮮な気分になる。その新鮮な気分が好きなので、近所でも
あえて遠回りをして知らない道を通ったりすることもある。それが外国であればなおさ
らである。大げさに言うと出会うもの全てが新鮮である。とは言うものの、これは日本
にもあるとか、これは日本から持ってきたのかと思ったりもする。
この写真は典型的なベトナム北部の家である。とても不思議な建て方ではないか。縦に
細長く高さも大体一緒で奥行きもかなりある。一階入り口には格子戸がある。これは建
築法が関連するのかもしれないが不思議な感覚を覚える。特に私が印象深いのは建物と
建物の間の隙間の無さである。隙間なくぴったりと近接している。ここまで近接してい
るとベランダからベランダに行くことが簡単にできてしまうではないか。バイクは盗ま
れるので家の中にしまうという厳重な習慣の反面、ベランダのセキュリティは問題ない
のかと考えてしまう。