ヒヤシンス その19
これを見て何を感じるだろうか。
花が咲く前から軽度の腐食が見られ一時は心配した
ものである。しかしこれほどの花を咲かせたのであ
る。このヒヤシンスは二番目に購入したもので花の
色は淡い黄色であるが白に近い黄色とも言える。そ
して控えめだが存在感ある芳香。一番目のヒヤシン
スとは確かに異なる。姿、形、背丈等確かに目に見
えるものは違う。
今回の二つのヒヤシンス栽培は大成功である。
個体、環境、生育時期が異なるとここまで違いが出
るとは恐れ入った。一つ一つ同じではないというこ
とが真に理解ができたのである。理屈ではなく体験
である。
違う、同じではないという事実は体験しないと理解
ができない。さらに、非同一性は違和感を生じさせ
ることもあるが大したことではないという理解も生
む一助になる。
ヒヤシンスからたくさんのことを学び考えた今年の冬であった。