春を探して
この数日は異例の寒さである。過去にこんなにも寒い日はあっただろうかと記憶をたど
りたくなる寒さである。マイナス4度とはどこの北の国の話であろうか。対策としてい
くら着込んでも寒い。まだまだ厳しい気候は続くであろうが早く平年並みとなってほし
いものである。
そのような中、春は確実にやってきている。と言うよりも私が何とかして春を探してい
るのかもしれない。その春とは「フキ味噌」である。蕗の薹(ふきのとう)を使った料
理である。先日、八百屋にて発見した蕗の薹は小ぶりであった。しかし紛れもない蕗の
薹を見た瞬間、私の脳みそは過去の記憶を探りフキ味噌という言葉を引っ張り出してき
た。その言葉を引くトリガーとなったものは蕗の薹という物体を視覚認知したことであ
る。蕗の薹を見た瞬間、複雑な処理を脳みそがしたのだろう。その結果出てきたのが
「フキ味噌」である。私が自発的な行動で蕗の薹からフキ味噌を関連付けたのではなく
見た瞬間に、反射的に出てきたと思われる。本当のところそのロジックは分からないが
感覚ではそうだ。
適当に言うが、この寒さを前に春を期待している脳みそが春を感じさせるものを探して
いてそこに現れた蕗の薹を利用して気持ちを高めようとした適応行動なのではないか。
くだを巻いたが、その蕗の薹を購入しフキ味噌を作ったのだ。その様子は次回紹介した
い。