年末年始を迎えて
年末を無事越すことが出来た。誰に感謝するのが筋であろうか。周囲の人には当然だ
が、やはり人間は一人では生きてはいけない。感謝を忘れた時に人は迷うのである。
新年は確かにめでたい、いやめでたいことにすることが世間の常識である。私もささや
かながら繁華街を練り歩き買い物に興じた。
しかし、いつも思う事がある。このような時期にめでたい気分になれない人々がいる。
そのような人々を考えると少し悲しい気分になる。それは偽善であろうか。自分自身は
ぬくぬくとした場所で酒をくらっている。それは何を意味するのか。ただ単純に新年を
祝えばいいのだろうか。難しいことは考える必要はない気分でいればいいのだろうか。
否、ここから始まる世の中のあらゆる部分を考える時が今である。考えることをやめた
時、人間は終わらないが私は終わる。
そんなことを考えた正月であった。