ちりめんじゃこの中には
数日前の夕食はちりめんじゃこを白いごはんに振りかけて食べた。ちりめんじゃこのみ
である。後は味噌汁とお新香だけだ。質素と言えばそうかもしれない。しかし質素では
あるがご馳走である。ちりめんじゃこごはんは何杯でもいける。心地よい歯ごたえ、
魚のうま味は嫌いな人間はいないのではないかと思うくらいだ。「ご馳走」という語を
辞書で調べると「豪勢な料理、贅沢な食事」とあった。豪勢、贅沢という語は状態を形
容する主観的な言葉である。絶対的に豪勢、贅沢という事実はあり得ない。その人に
とって豪勢、贅沢であればそれは豪勢、贅沢である。そのように考えると「質素」はど
うであろうか。辞書を紐解くと、「贅沢でなく、つつましいこと」また「虚飾のないさ
ま。質朴」とある。絶対的に質素もあり得ないのである。私が質素と表現しても人に
よっては贅沢であるとなる。特に何か言いたいことがあるというわけではなく、ただく
だを巻いただけである。
さてこれを見て欲しい。何であろうか。
そう、たこかイカである。私はたこに見えるが小さすぎてその正体は不明である。重要
なのは種類ではない。この時々紛れる他種の生物である。時にはエビ、カニなんかもい
てとても幸せな気分になれるのである。しらす干しの中にも結構入っている。このた
こを食べる前にもう一度、頂きますを申し上げた。