電車内での行動 その3
電車内の飲食よりも少し前に問題になったのが携帯電話である。スマートフォンが登場
する前のいわゆるガラケーと言われる携帯電話である。当時の携帯電話は今よりも機能
が少なく通話機能がメインのものである。そこで問題になったのは電車内での通話であ
る。通話している人は声が大きくなる傾向がある。電車内は通常人々は音を出さないよ
うに気を配っている。そこに全くの他人が大きな声で自分には関係のない話をするので
ある。これは不快になる人が多いのでは私は思う。音楽プレイヤーから漏れ出す音は大
きくはないがなぜか不快になる。それを考えると通話の声は不快度が高い。
電車内でのマナーについては恐らく時代によって変わってきているはずである。よって
想像だが、昔の割とおおらかだった時代では、人々はおしゃべりをしたり、弁当を食べ
たりしていたのかもしれない。そして時代を経て今日に至る。
時間をかけて徐々にマナー文化が醸成されていく。したがってあるものが登場して色々
な問題を発生させるが、それに対しての人の対応も落ち着くまでは時間がかかる。今で
は車内での携帯電話の通話はタブー視されるまでになったが、ちょっと前までは相変わ
らず通話を平気でしている人もいたし、通話をめぐり言い争いになっている光景も見か
けた。技術の進歩は本当に早いが人の新技術に対応する力は比較すると相当遅い。けし
からんと腹は立つ場合もあるがあまり急がずに冷静になればいずれどこかに落ち着くの
である。