ドライブレコーダーからホームレコーダーへ
最近、ドライブレコーダーという言葉をよく聞く。自動車に設置する記録用カメラのこ
とである。これを搭載しておけば有事の際、つまり自動車事故、車上荒らし等の際にカ
メラに当時の車内や周辺の状況を後から確認できる。ニュースなどで自動車事故の
ショッキングな映像を目にしたこともある人もいるだろう。
この機能はかなり有益である。事故の背景や状況も100パーセントとは言えないがより
正確になる。今まで運転手や被害者の証言だけで判断していたものが、画像や動画が加
わることにより多くの情報が得られる。このようにかなり有用であるのならばドライブ
レコーダーの発想を転じた機能が多くの場所で利用できるのではないか。
私がすぐ思いついたのは空き巣対策である。監視カメラのようなものだが、現在または
近未来の技術を使用すれば形を変えてカメラとは見えないような姿で「ホームレコー
ダー」になりうるのではないか。機能の性質から当然悪用も可能だろうが、私は空き巣
対策に良いと思う。侵入者には気づかれないような形の、例えば時計、花瓶でも何でも
よいがレコーダーがあれば、どのような侵入者が何をしたのかが記録できる。対人セン
サーがあればなおよい。この設備の認知が社会に浸透すれば抑止および被害後の対策に
も役に立つ。ドライブレコーダーがここまで広まっているということはそのリスクに対
する軽減の需要があるということである。それはきっと家、家庭においても同様ではな
いだろうか。