久しぶりの収穫
この季節になると朝夕はかなりの寒さになる。気温の寒暖の差は木々の葉を色付かせ街
並みを彩る。この時期には私の家庭菜園はもう終わったに等しい。これからの季節から
植え付ける植物もあるだろうが現段階としての私の家庭菜園はほぼ終わりだ。
しかしうれしい誤算があった。新たに植え付けることはしていないが、植えていたレモ
ンの実がなかなか立派になってきたのだ。
昨年の晩秋に購入したレモンの木は店頭で実を7、8個ぶら下げていた。レモンは興味が
あったが今まで生育するチャンスがなかった。こういうものは衝動買いしなければいつ
までたっても購入はできない。そして私のものになった。しかしながら本当に育てるこ
とができるのかと思いつつ置いておいた。特別なことは何もしていない。水をやって
時々肥料を与えていただけだ。
今年の春先、つぼみを発見した時は感動した。つぼみがどういう形をしているかも知ら
なかったので本当に驚いた。そしてここからが結構長い。自家受粉なのでまたまた放置
していた。すると花が散った後に豆粒ほどの小さなレモンができていた。それからじわ
じわと大きくなってようやく11月に立派なレモンになり今少し黄色になってきている。
それは購入したばかりの時のレモンよりも大きく、みずみずしく数も多い。収穫するの
がもったいないという感覚を初めて覚えたくらいだ。そして最初の収穫したレモンは炭
酸水に氷を入れ、カットしたレモン片を絞って投入した無糖レモンソーダにして飲ん
だ。その香りは強く炭酸の刺激に負けていない。強烈なのど越しを演出する。目が覚め
る最高の一品であった。