いちょう団地祭り その9
この祭りにきた主目的であるベトナムの食事は、実は随分前から麺類だと決め
ていた。日本でのベトナム料理の種類は諸事情により限定的である。中華料理
のような多様性は残念ながら日本では見ることは難しいのではと考えている。
脱線するが、上記で中華料理と言ったものの本当のところ私が思っている中華
料理は中国に無かったりすることだってありえる。正確に言うのならば私が中
国を起源と勝手に考えている日本においての料理とするべきか。私が中国で食
べたことのある料理なんて名前なんてよく知らない肉料理か麻婆豆腐くらいで
ある。
話を戻す。日本におけるベトナム料理の種類の少なさからくる展開はワンパタ
ーンと思っている。フォー、生春巻き、バインセオ、ベトナムコーヒー、バイン
ミーとかその程度である。私が現地で体験した多くの料理は日本にはほとんど
見ることができない。そのような中でも麺類はやはり人気がある。この日もフォー
、ブンが多くの店で売っていた。私はフォー、ブン共に好きだがフォーより
もブンの方が好きだ。フォーの独特の麺の香りが気になるのだ。それも含めて
フォーだとは思うがブンと二種類あるのであればまずブンを選ぶ。私の知識で
はフォーは平たい麺でブンはビーフンのような細い麺だ。ブンの細さも色々あ
るようで地方によって異なるようである。ただし麺の形状が異なるだけで味付
けは同じということではなくフォーは鳥や牛で出汁をとることが有名で、ブン
は味付けが辛かったり魚、田蟹のような素材も使用するようだ。このあたりは
とても深いので研究が必要だがまた別の機会に述べることができればと思って
いる。つまり麺によってスープや味付けの相性があり人々の好みも反映されて
いるということだ。
次回は最終回、そして私にとってこの祭りの〆である料理を紹介する。