理想的な読書方法を探すには その9 ・ 繰り返し何度も書く【書写10回】
今回は少し苦労した。それは作業の量がこれまでと比べ多かったからだ。しか
し収穫もその分多かった。さて、題材はこれだ。
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「天声人語 2016 秋 vol.186」「40年ぶりのポー」
40年以上前に連載された「ポーの一族」という少女漫画がある。
40年ぶりに続編が出て出版不況の中、売切れ続出だという。
当時のファンが書店へ走ったのだ。40年ぶり続編のポーは、
戦争の不条理をテーマにした物語だ。この天声人語は40年ぶり
の「ポーの一族」と昨今の日本の世情とを比較し風刺した話で
あった。
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10回を繰り返し書き写すのは非常に大変であった。一回書き写すのに13分くら
いかかる。それを10回だと130分かかる。最初は原文を見て書いてと時間がか
かったが回数をこなすにつれ記憶力が活発になりどんどんスムーズに書き写す
ことができた。何回も繰り返せばスムーズにできるのは当たり前だと思ってい
たが、実際にやってみると色々発見があった。
・話の内容がほぼ記憶できる
夜寝る時でさえ、目をつむれば内容が頭に浮かんでくる。その記憶をもとにじ
っくり考えることができた。
・興味がわく
何回も読み書きするにつれて「ポーの一族」がどんな話なのかと一度読んでみ
たくなるといった興味が出てきた。
・書く技術が上がる
普段書く習慣があまりない私がすらすらと漢字がかけるようになった。
繰り返し書くことは時間がかかるので常にこの方法を選択することはでき
ない。しかしながらこの方法の効果を考えると、ここぞという時や重要な場合
に採用するのがベストだ。回数は10回である必要はない。書けば書くほど速度
が上がり効率が上がるのでやはり常日頃の書写を継続練習をすればかなりの
技術が身につくと想像する。読書の内容を自分のものにするには、ポイントを
絞りそのポイントを繰り返し書写するのが有効だと感じた。