固定観念
私はカレーをたまに作って食べる。食材は大体同じでニンジン、ジャガイモ、
たまねぎ、豚肉か鶏肉が基本で時々、きのこ、なす、トマトなんかもいれる。
そして市販のカレールウを使いそのパッケージに書かれているレシピにそって
作る。その結果毎回同じようにおいしいのでそこに全く疑問は生まれない。
しかし、2017年9月2日の日経新聞、NIKKEIプラス1の「日経生活モニター会
議」にカレーに関する記事を読んで衝撃を受けた。その記事は、インターネッ
トを通じたカレーについての調査である。自慢のカレーにはどのような食材、
隠し味を使用しているかがテーマだ 。そこには、様々なアイデアがあったが私
が衝撃を受けたのは下記だ。
・大根といわしのカレー
・ゴーヤー、スイカの赤みが少し残った皮を入れたカレー
・隠し味に梅干
・レトルトカレーに高級ポン酢をたらす
絶対に思いつかないアイデアがそこにはあった。受け入れられない違和感が先
ずあったが、次にとても面白いと感じた。そして自身の固定観念の強固さに驚
いた。このカレーに対する固定観念は何なのだろうか。本来、料理とは自由に
作ることが可能でそうあるべきだ。固定観念が強いのは日本のカレーの起源が
外来物だからだろうか。私がカレーの本場と信じているインド、南アジア周辺
では様々な料理にカレースパイスが使用されているに違いない。カレーという
概念が私の持っているものと全く違うのかもしれない。
無知からくる固定観念は恐ろしい。「いわしの大根のカレ ー」は多少の恐怖が
あるが「いわしと大根のカレー粉煮」はおいしそうな気がする。いやいや、頭
だけで考えるのはよくない。実践が大切である。疑問に思った時は先ずはやっ
てみてその後で考える方法も私には必要であると考えた良い記事であった。