立って仕事をするということ
2017年6月29日の東京新聞朝刊の記事に興味深いものがあった。
アイリスオーヤマという会社ではパソコンを使用する際は、座らずに立って
使用するというルールを試験的に実施しているという。専用の机を設置し
パソコンを使用する際はそのテーブルで立って使用しなければならないという。
目的は必要な時にパソコンを使用することだろう。今や何をするにしても
パソコンを起点にするという人が多い。そこには悪弊も潜んでいるのでは
ないか、再度見直してみようという発想ではないだろうか。従業員はメール
を電話に変えたり、ネット検索を同僚との会話にヒントを得る等の代替手段
を使い既存の働き方を再考するという。
全く素晴らしい試みである。私は下記3点が素晴らしいと思う。
・物理的なコントロール
人間はその環境に適応する能力があるが、一方で環境に依存してしまうこと
が多々ある。物理的にパソコンを制限することにより仕事のやり方を見直す
効果が期待できる。
・健康面
長時間椅子に座っていることは健康に害があるという。エコノミー症候群、
腰痛の原因になるとも聞いたことがある。私が考えるに、立って仕事をする
ことが困難な方以外は、椅子を一部撤去して基本的に立って仕事をすれば
良いのではと考える。仕事の能率だって上がるだろう。
・旧習慣の打破
革新的なアイデアは当然ながら、小さな変更ですらままならないことが多い
世の中において旧習慣を打破することは大変だ。しかしこれを実施しなけれ
ば未来はない。
立って仕事をするということが世の中の働き方の一つの選択肢として認知
される日はいつくるのだろうか。